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吉門進三教授が共同研究で親指サイズのX線発生デバイスを開発

2015年01月22日
同志社大学理工学部の吉門進三電気電子工学科教授、京都大学化学研究所の伊藤嘉昭准教授らは、親指サイズの小型X線発生デバイスを開発した。X線発生源である結晶材料や発生の仕組みを工夫し、高さ40ミリ×直径30ミリメートルの試作品を作製した。高圧電源が不要で装置をコンパクトにできるため、このデバイスを組み込んだ可搬型分析装置などの小型化や新しい用途開発が期待される。
 
 
分析装置の開発を手がけるエックスライン(京都府宇治市)、鬼塚硝子(東京都青梅市)と近くこの技術を応用したデバイスの製品化に向けた検討を開始する計画。発生するのは波長が1ナノメートル以下の、医療用X線などで利用される比較的短い波長のX線。分析装置の小型化や可搬型装置向けに提案する。制動輻射と呼ばれる従来のX線発生原理を工夫し、小型化を実現した。発生源の焦電性結晶の材料にタンタル酸リチウムを採用した。ペルチェ素子を用いて結晶の温度を上げ下げして電界を作りX線を発生。さらに結晶が強い電圧を発生させることで電子を加速させており、これまで必要だった高圧電源や加速機構が不要となる。

一般的なX線発生デバイスは高圧電源で電子を加速させるため、可搬型の製品で使えるほど小型化するのは難しい。遠隔地を対象とした分析作業など小型装置の潜在需要は大きく、今後も積極的に研究に取り組んでいく。 
 
日刊工業新聞ニュース