こちらに共通ヘッダが追加されます。

中高生の骨強化に向けた取り組みを木津川市で実施

2016年04月14日

世界初のX線を使わないジュニア層向け橈骨骨密度計測装置を利用した中高生の骨強化に向けた取り組みを木津川市で実施

この度、同志社大学(京都府京田辺市)及び公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構(京都府精華町)は、同大学と応用電機株式会社(京都府城陽市)が昨年度共同で開発した、X線を使わずともジュニア層(中高生など)の手首の橈骨(とうこつ:体重の影響を受けない非荷重骨)骨密度が計測できる世界初の装置を利用して、中高生の骨強化に向けた取組を、子育て日本一を目指す木津川市において、木津川市教育委員会及び木津川市立中学校・南陽高等学校(京都府木津川市)のご協力を得て平成28年度に実施することになりましたのでお知らせ致します。

尚、本取り組みは、文部科学省地域イノベーション戦略支援プログラム及び京都産業21地域産業育成産学連携推進事業などの成果を活用したものです。

1.本取り組みの背景・趣旨

近年、骨が減って折れやすくなる病気(骨粗しょう症)が増えており、特に高齢の女性で問題になっています。骨量は女性で18歳、男性で18~20歳でピーク(最大骨量)に達し、それは40歳くらいまで維持されますが、その後、徐々に減少していきます。そのため、10代のうちに骨量を十分増やしておくことが将来の骨粗しょう症の予防につながります。しかし、10代の骨成長のケアがなされていなかったため、ジュニア層の骨密度に関する研究に関して、京都府立医科大学の地域保健医療疫学と女性生涯医学および同志社大学超音波エレクトロニクス研において共同で研究に取り組んできました。このような中、同志社大学と応用電機㈱は、従来開発していた骨密度計測装置を改良し、中高生の骨密度検診を実現するため、X線を使わずともジュニア層の橈骨骨密度などを計測できる世界初の超音波骨密度計測装置を開発しました。
今回、開発した装置を利用して中高生の骨密度や骨の厚さを計測し標準値を求めると共に、計測を通じて10代からの健全な骨成長に対する啓発・意識付けを行います。

2.本取り組みの内容

①木津川市立中学校において、希望者に対して骨密度計測を行うと共に、計測結果のフィードバックを通じて骨成長に対する啓発・意識付けを行います。
②南陽高等学校において、サイエンスリサーチ科1年生を対象に、サイエンス教育の一環として本活動を紹介すると共に、希望者に対して骨密度計測を行うと共に、計測結果のフィードバックを通じて骨成長に対する啓発・意識付けを行います。実施時期は1学期の予定です。

3.ジュニア層向け橈骨骨密度計測装置について(別添資料1参照)

同志社大学と応用電機は、独自の超音波2波検出法により、被曝レスで、他の超音波骨測定装置では不可能であった骨密度の定量評価が可能な成人用の超音波骨密度計測装置(LD-100:別添資料2参照)を既に商品化済です。今回、この装置(LD-100)をベースに、ジュニア層の小さな骨でも測定可能なシステムを開発しました。これにより、被曝を心配することなくジュニア層の骨を計測することが可能になりました。

4.中高生の骨密度に関する標準値作成

これまで、骨密度や骨の厚さはX線測定装置で計測していたため、中学生・高校生のデータが乏しい状態にあります。今後、本装置を利用して、京都府立医科大学の医学的知見の協力の下、中学生・高校生のデータ収集を進め、データベースを作成し標準値を求めます。

今後は、若年層の健全な骨成長を促し、高齢期の骨粗鬆症やそれによる健康被害を予防することを目指した本活動を、他のけいはんな地域、さらには、けいはんな地域以外にも拡大していきたいと考えております。
 
■ 関連書類
 
 
 
 ■ お問い合わせ先
 
【取り組みに関すること】
同志社大学 理工学部電気工学科 教授 松川 真美
Tel:0774-65-6292
e-mail:mmatsuka@mail.doshisha.ac.jp

【報道に関すること】
同志社大学 研究開発推進機構研究開発推進課
Tel:0774-65-6223
e-mail:jt-liais@mail.doshisha.ac.jp